- ありがとうと
感謝できる心。 - 私は飛びぬけた素晴らしい能力を持つ人よりも、チームを盛り立てられる人が必要だと考えています。
自分が頑張って200%の力を出すよりも、周囲を盛り立ててその人たちの力を10%、20%伸ばす方が会社としてはより有益です。新入社員とていつまでも新人ではありません。いつかは部下を持ちます。部下を持つ立場になれば尚更です。
新卒で入社される方のほとんどは、頑張って早く昇進したいと言います。私は彼らに、「頑張ればある程度の立場になれる。」と伝えています。しかしそこからは自分だけの力でいくら頑張っても、なかなかあがっていけない壁にぶつかるのです。
上に立つということは神輿に乗せてもらっているのと同じです。
つまり担いでくれる人が必要です。そのことを意識している人は皆無です。だから「自分で頑張って這い上がる!」で終わってしまいます。這い上がっていく為に、自分の力が必要なのは当然ですが、引っ張り上げてもらう上司の力、下から押し上げてくれる部下の力があってはじめて神輿に立てるのです。自らの努力と上司、同僚、部下からの信頼を得られなければならないのです。
それに加え、『お客様本位=おもてなしの心』が感覚として備わっている人が必要です。学校を出たばかりの新入社員にそんなことをと思われるかもしれませんが、そんなに難しいことを求めているのではありません。
例えば、道に迷っている人がいれば「困っているのかなぁ助けてあげたい!」と自然に感じる心。お年寄りに席を譲る心。人の好意にはありがとうと感謝できる心。自らの過ちにはごめんなさいと言える素直な心。
業務の知識は後からでも身に付きますが、お客様本位という心は、今に至るそれぞれの環境の中で培われたもので後から身に付けることはなかなか難しいものだと考えます。
たとえ「おもてなしの心」をすぐに行動に移すことができなくてもそう感じる心を持った人を私たちは必要としています。
- 株式会社 イチバン・コーポレーション
- 代表