入社後の新人教育や仕事は、実際に働いてみないとイメージできないものだと思います。
そこで、2020年に入ったばかりの土田さんと、メンターとして指導を担当する松室さんに対談してもらいました。
松室哲明さん
- シフトリーダー 2018年入社
- 地元のご住職でもある特異な経歴。昇格条件を最短でクリアし、1年半で管理職に。後輩の指導は優しく丁寧で、常に相手の目線に立って考えられる先輩社員です。
土田恭介さん
- ホールスタッフ 2020年入社
- 系列店のアルバイトで実力·人柄が認められ、社員に誘われて入社。コミュニケーション能力が高く、役職や立場を越えて人と人をつなげられる新入社員です。
入社をした経緯を聞かせてください。
土田恭介さん
- 僕は、もともとパチンコに関しては全く知らなかったんですが、学生の頃にイチバンでアルバイトを始めたことがきっかけでアミューズメント業界に興味を持ちました。
人事異動で社員の方が変わると、毎回どんな人が来るのかいつも心配していたんですが、
異動して来られる方々が優しくて頼りがいのある方ばかり。就職するならこのような人たちと働きたいと思って志望しました。
松室哲明さん
- 私は、お寺の住職の仕事もしているので、車通勤圏内で時給がいい、サービス業のパチンコ店を選びました。面接のことは、緊張していて内容をあまり覚えていませんが、住職の仕事をしていることもあり、お寺の話で盛り上がって、とても親しみやすい印象がありました。土田さんの面接はどうだったの?
松室哲明さん
- 最初の面接は、アルバイトをしている時に何度かお会いしたことのある方が担当してくださったのであまり緊張しませんでした。2次面接以降は、本社で経営に携わる方々との面接で・・・とても緊張して上手く話せなかったんですが、面接をしていくうちに世間話なども交えながら話してくださって、最後は楽しかったという印象で終わりましたね。
松室哲明さん
- たしかに最初は緊張するけど、話しやすい雰囲気を作って面接してもらえて僕もすごくいい人が多いなという印象を持ちました。
土田恭介さん
- 色々な企業の説明会に参加しましたが、どこもアットホームな社風などとよく言われますけど、実際に入社してみないとわからないじゃないですか。でもイチバンは、アルバイトでいろいろな方々と働いていたので、本当にアットホームなんだなと。そこが入社の決め手になりました。
松室哲明さん
- すごく人と人のつながりを大切にする会社だと思います。新人教育では、社会人としてのルールやマナーからはじまり、人間関係を構築する大切さやコミュニケーション方法まで教えますからね。
私もお世話になった上司から、武田信玄の「人は石垣、人は城、人は堀」の言葉を教えていただいて、経営における人材の大切さを学ばせてもらったこともあります。
松室哲明さん
- 実は、親はパチンコ業界に対してあまり良い印象を持っていなくて・・・だからアルバイトをしていた時に出会った社員の方々の話をして、いい人たちが集まっていて、雰囲気もアットホームだし、ここで働きたいんだということを伝えたんです。そこまでいい会社なら、ということで、入社を許してもらえました。
はじめてあった時の印象はどうでしたか?
土田恭介さん
- 本社でお会いしました。すごく緊張していたんですよ。最初は店長もいて、ちゃんとお話できなかったので、ちょっと怖い人なのかなと思っていました。
松室哲明さん
- そうそう、本社だったよね。私の最初の印象はとても好青年。話しかけやすい雰囲気があるなと。だから休憩時間にじっくり話をしてみたんです。
土田恭介さん
- どんな台を打ちますか?などの話からはじまって、休みの日は何をしているのか?今まで一緒に働いてきた方はどんな方がいますか?など、他愛もない話を休憩中にしていました。会話の中で仕事はどんな感じですか?と伺った時に、「楽しいで!」と。この一言で、とても安心しました。
松室哲明さん
- 私が特に覚えているのは、恋愛相談に乗ったことかな。もちろん人生の先輩として答えました。プライベートな質問もしてくれて、とても嬉しかったです。勝手にですが、しっかり関係性が築けているのかなと。
土田さんは積極的に話しかけてコミュニケーションを取ってくるので、接客業に向いている子なんだなと思いました。
新人教育はどのようなものでしたか?
土田恭介さん
- 最初はホールでの業務を教えていただきました。ホール業務では、どこに気を付けながらホール巡回をしたらいいか。例えば、お客様とすれ違う時に少しずれて通りやすくすることなどを教えていただきました。
松室哲明さん
- ホール業務に関しては、土田さんはアルバイト経験も長かったのでほとんど教えていません。
ただ遊技台・床の清掃をしている時も、歩いている時も、お客様から見られていることを意識して行動するように指導しました。悪い部分を見られると良い部分も霞んでしまいますので。
土田恭介さん
- 巡回の仕方が分かってきてからは、事務所でパソコンを使った業務を教わりました。まだ入社したばかりで任せていただける仕事は少なかったですが、毎週入ってくる新台に関する販促物を任せていただき、やり方などを教えていただきました。
松室哲明さん
- 私と似ていて面倒くさがりな面が多少あるので、仕事の優先順位を明確に決めて余裕をもって期日までに間に合わせること指導しました。あとは確認作業を習慣化できていないので、そこが課題かなと思っています。
土田恭介さん
- そうですね。業務を終えてからの確認を怠ってしまうことがあり、よく注意を受けています。早く改善したいと思って、最近はメモを頻繁に取るようにしています。
教えていただくことが増えるにつれて、少し前に教えていただいた事を忘れているので。だからメモを見返して対応するということがとても大事だと気付いたんです。今でも教えていただく時はメモをしっかり取るようにしています。
松室哲明さん
- 指導で印象的だったのは、土田さんが遅刻した日かな。それまでは、しっかりした子だと思っていたので、ちょっと驚きました。ただ社会人としてルールやマナーを守ることの大切さを教えるためにも注意し、改善を図るために相談をしました。
土田恭介さん
- 学生気分が抜けきれていない部分がありました。そういった話だと、社員とアルバイトは友達ではないということを教えていただき、実践しています。
最近まで自分もアルバイトだったので、社員になってからも友達感覚で付き合っていました。けれど、友達になってしまうと注意すべき時に注意できなくなってしまいます。コミュニケーションはしっかりとりつつも、社員として接するようになりました。
松室哲明さん
- 指導って、とても難しいなと感じています。厳しく注意する時はする。その後にちゃんとフォローもする。信頼関係を築いたうえで、良いことはしっかり褒めて、悪いことはちゃんと叱ることが、本人のモチベーションにも繋がるのだということがわかりました。
教えることが、逆に自分自身の成長にもつながっています。
メンターと新人の関係で大切なことは?
松室哲明さん
- まずはコミュニケーションを通して信頼関係を築いていくことです。褒めるにしても叱るにしても、信頼関係がないと相手には伝わらないし、モチベーションの低下にも繋がるのではと考えています。
土田恭介さん
- 友達みたいな接し方ではなく、注意するところは注意していただき、わからないことを聞いた時にはわかりやすく説明していただけます。接しやすく、話しかけやすい先輩という感じです。
松室哲明さん
- そうですね。気軽に相談や意見が言い合える関係だと思います。上司には言いにくいことでもメンターになら言えて、それが自身のモチベーション向上や店舗の発展につながっていくんだなと最近は実感することが多いです。
土田恭介さん
- 松室さんのご指導を受けながら、早く信頼していただける社員になれるように頑張ります。その上で、僕は職場の雰囲気をとても大事にしているので、ふたりでいい雰囲気を作っていきたいと思います。
松室哲明さん
- 業界全体が大変な時期ではありますが、土田さんにはこれから多くの経験と知識を身につけて、自分のやりたいことを明確にできる人材に成長してほしいですね。